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おかげさまで100周年 東京都 国分寺市 アパート・マンション・一戸建住宅・土地など不動産の賃貸・売買 建築・リフォーム・木造住宅の耐震化 創業1921年(大正10年)

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〒185-0021 東京都国分寺市南町2−16−13

【世界的木材不足「ウッドショック」とは。(2021.4.27)】

  • 現時点(4/27)では、あまり報道がされていませんが、建築業界は今、これまでに無い深刻な木材不足に直面し、情報が錯綜しています。
  • アメリカは空前の住宅ブームに沸いています。
    コロナ禍により、昨年春にそれまでの約120万件から約80万件にまで落ち込んだ住宅着工件数は、V字回復化し、住宅の低金利化、アフターコロナを見越した株取引の活発化を受け、在宅ワークの浸透と共に公害への移住が促進され、今年の春は約170万件と、昨年の倍以上となっています。この影響で、北米の木材価格は高騰を続けています。
  • 中国はここ数年の経済成長で、木材需要が急増しています。
    製材に関してここ10年間に消費量は2.5倍に拡大し、世界中の製材のうち中国が輸入する量は、針葉樹で二割、広葉樹で五割を占めるほどになっています。
  • 世界的に見て国力のあるアメリカも中国も、国内需要が増えれば当然自国優先になります。
  • 日本のJAS(日本農林規格)は世界的に見ても高品質を必要としており、この規格自体を面倒として、それを求めない日本以外の国へ輸出を優先する事態だということも考えられます。
  • 日本は多くの木材(構造関連材)を北米からの輸入に頼っています。枠組壁工法(いわゆるツーバイフォー)が拡がり始めた頃から多くの構造材が、ウェスタンヘムロック(ベイツガ)ダグラスファー(ベイマツ)・レッドウッド・スプルースパインファー(SPF)などに置き換わってきました。
  • ロシア・ヨーロッパからも多く輸入されていました。スプルースなど(ホワイトウッド・欧州トウヒ)も集成材化され間柱など羽柄材・板材に多く使われています。北洋カラマツ、北洋トドマツ・欧州アカマツ(RW)など、建築用材にも使用されます。
  • 東南アジアからも、合板を中心に輸入されています。
  • 昨年春以来のコロナ禍で、多くの船主が船を稼動できず手放したり、船員が別の仕事についたりで、コンテナはあってもそれを運び稼動できるコンテナ船が、世界的に不足しています。
  • コロナウイルスに端を発するとはいえ、多くの出来事が複合して、現在、日本に輸入される木材量について先行きが不透明な状況にあります。
  • 国産材は、農林水産省が昨年(2020)までに木材自給率を五割に増やす目標を掲げていたこともあり、ここ10年ほどで日本で使用される木材の1/4程から四割ほどへと増えました。しかし六割程は輸入に頼っており、前述の通りその中の多くを建築用材が占めています。
  • 日本では林業が衰退しており、多くの山で手入れが長年放置されてきたため、日本の山々は木々が豊かに見えても、構造材として「使える木」が多くあるわけではありません。またこれを伐採し加工する人間も機械も、直ぐに増やせるわけが無く、長期にわたる教育や設備・インフラ投資が必要で、国産材へのシフトがいきなり可能になるわけでもありません。これらは、安さを理由に国産材から目を背け続けた「ツケ」が回ってきたかのように思えます。私達木材を日本国内で消費する側も、持続可能な環境づくりについて確りとした意識変革が求められています。
  • これらの事は確かに事実です。とはいうものの今回の事態については、あまりにも状況の変化が急激すぎるため、不安で不安を呼びそれに乗じて荒稼ぎする人らの罠に嵌まってしまっている疑念も感じます。材木先物価格の高騰加減にも、急激な上昇に違和感を感じます。
  • 現在、建築計画をされている方は、これからしばらくの間、当初の予算が大きくオーバーしたり、工期が遅れたり、そもそも計画の断念を持ちかけられたりなどの状況が想定されます。コロナ禍をきっかけに時代がシフトしていく段階であることは間違いありません。ですが今、慌てて即断してしまうのではなく、様子を見て今後の情報をコンスタントに集め続け、冷静に検討し、判断していくことが大切です。
  • そのためにも、まず私達ひとりひとりが自覚を持って、コロナ禍に対する心構えを持ち、できるだけ早くその収束を迎えられるよう努力することが、必要になると考えます。 「コロナ」が個人の問題である時期はとうに過ぎています。
  • 今後、外国産に依存し過ぎていた事を反省し、構造材等建築関連木材の自給率を上げる努力を、官民一体となり進める必要があると感じます。それは単一樹種で染め上げられて放置され地盤保持力等弱り切ってしまった「山そのものの力」を、複合樹種に作り直す事が求められ、端的な「林業の復活」に納まらない長期的な発想が求められると、思います。       (建築事業部)

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