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現代の新築住宅は、様々な面でそれまでの住宅とは異なります。
これまで暮らしてきた住まいの感覚が基準となり、最新の住まいという比較対象を生活体験する機会はほとんど無いので、イメージするのは難しいと思います。今の住まいには、大地震から命を守る安全性、断熱性能・換気設備等の向上により通年足冷えも頭のほてりもなく健康で心地よく過ごせる快適性、住宅設備機器の向上による利便性、段差の解消など高齢者等のスムーズで安全な移動が可能にするバリアフリー化、などの「あったらいいな」の多くが実現化されています。このようなハードウエアを、お客様にできるだけ則したものに構築・完成させていくプランニングというソフト面を私たちは重視しています。
厳格化した「建築確認」やいくつもの建築関連の取り決めを踏まえたプランニング過程が益々重要になっています。法律的な事柄はもちろん、通年の周辺環境・地形・水利など、調査すべき内容は多岐に渡ります。近年では特にその敷地の地盤調査が重要な役割を占めており、その建物の耐震性に大きく影響します。多摩近郊で言えば、昭和の頃当たり前であった単純布基礎よりも高強度の「べた基礎」が主になっていますが、国分寺崖線(ハケ)の下側や、農地であった場合など、地盤調査結果により配筋などの基礎設計を調整し、更にそれを支持するための地盤改良が必要になってききています。
枠組壁工法(いわゆるツーバーフォー)とは異なり、木造在来構法には、伝統工法・壁工法・金物工法など、現在様々な要素が混在しています。これは、本質的に他の工法の良い面を取り入れ向上させていく柔軟さがあったためですが、反面現場サイドでの混乱を生み、不整合・不具合ではと感じられる建設現場も散見します。ふじとちでは、Architects&Engineersの利点を活かし机上の設計と現場の施工の距離を縮め、構造設計者やプレカット工場などと協力し、最適な構造デザインを追求しています。
弊社では、不動産部門との連携により建築期間中の仮住まいもご用意できます。お引越し自体はもちろんの事、仮住まいへのお引越し前の家財全体の把握には、大変なエネルギーを要します。その際に生じる家財のスリム化は、実は隠れた重要案件です。初期プランニングの段階から、家財の把握とスリム化、そして入居後の新規家財を踏まえた打ち合わせをさせていただき、お引越しの際に慌てる事の無いよう、早めの準備を心がけています。また、入居後は家財の配置の想定外の変更にもご相談対応させていただくと共に、耐震上重要な転倒防止のための家具の固定についてもご相談対応させていただいております。
「すまい」づくりをお考えの際には、ふじとちへご相談ください。
Renovationは、英語では「リフォーム」を意味しますが、日本では主に「修復再生・用途刷新」を指しています。これまで建物が古くなった場合に「建築確認」が必要になるほど手を加えるリフォームの場合、ほぼ建替えるしかありませんでしたが、耐震手法の進化による補強方法の確立などにより、基の構造を大幅補強し、加えてこれまでとは異なる生活に即した変更を加味した造り替えが可能になりました。構造全体の再検討を行うため、「増築」はもちろん「減築」や「間取り変更」も可能です。設備機器も刷新され断熱性の向上も可能なため、完全に新築に引けをとらない安全性と快適性を享受できます。
もとの躯体を活かすため、解体後の現況調査は重要な位置を占めます。解体前の調査では判らなかった状況をこれでもかと調べ、設計の修正変更に繋げます。1階床を解体した時点で、地盤調査も実施し、その結果に即した添え基礎の設計も行います。通常、年月を経た木造家屋は、木材の変形や地面への沈下などにより水平や垂直が正規では無い場合が殆どですが、完全に復旧することは困難です。生活に支障の無い範囲で修正を最小限に留めます。新築時以上に「調査」と「設計」が密に作用するのがリノベーションです。
リノベーションは、修復再生・用途刷新という性格上、その後の生活の変化などを見越したプランニングが必要になります。しかし近年、二世帯住宅の着工が減ったのは、生活形態を限定しすぎたプランニングになりがちであるという本質的な面も作用していると思います。同じ方が住む場合に、これまでとは異なる家族形態や生活様式に即したプランニングで陥りがちなのが、全てを新しくしてしまうことによる使いにくさです。意識上のことはもちろんですが、カラダ自体が記憶している生活活動を踏まえつつ、最新の設備機器などの建築形態を融合させていくことが、新築の場合以上に重要です。
建物を安易に取り壊したくない、そう感じる方、ふじとちへご相談ください。
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